さて、ここ最近のラグビー界で話題になったのが「2019W杯新国立使えない問題」「会場発券システムトラブル問題」「セクシーラグビールール説明動画問題」「W杯後、エディさん勇退報道」など、盛り上がるべき時期にこんなんでいいのかよという感じですが、その中でも今回は「セクシーラグビールール説明動画問題」を取り上げつつ、持論を展開していければと思っております。
もう公開中止になっている件の動画ですが、そりゃ見ましたよ。見るに決まってんじゃないですか! ただ、それを見て男性全員が「ウッヒョー!」と喜んでいるかといえばそうではなく、とくにラグビー経験者は「嫌いじゃないけど……、これでいいかといえば……、まあラグビー普及のためなら」みたいな複雑な心境で見てた人は結構多いのではないですかね? たとえるなら真面目な人が勢いでフーターズ入っちゃって気まずい思いをしている的な。
女性の方が不快感を持つのもそりゃわかりますよ。じゃあ女性用に露出度の高いイケメン版も作れば…、みたいな話ではないことも重々承知しております。ただ、日テレの担当者も、決して悪意からこのようなものを作ったのではなく、W杯前になんとか盛り上げたいという気持ちに偽りはないのだと信じたいのですよ。ただ、センスがちょっと、いやだいぶズレていたということなんでしょうな。
映像の元ネタみたいのは海外でもあったようで(当ブログの品位というものがありますのでいちいちリンク貼りませんよ、各自検索してちょーだい)、製作者としては「これちょっと面白いし、深夜番組に出てるグラビアアイドル達を使っていっちょ撮ってみっか!」みたいな感じで作られたものと思います。でも、海外のものを日本にそのまま持ってきても、お国柄とかで受け入れられ方が違うということを、今回の担当者(仮に日テレ社員Aくんとしましょう)は身に染みて感じられたのではないでしょうかね。
自分が特に指摘したいのは、これは「webコンテンツだったから」起きたという側面。テレビ放送で流すものであれば、上の役職の人や倫理規定とかによるチェックが入って、ストップかかったんじゃないですかね? あと、ネットの拡散力もすごいですからね。
で、同時にラグビーファンの方々も申し上げたいのは、今回出てきたものはとても褒められたものではありませんでしたが、「普及のためになんか面白いコンテンツを」という思いは信じてあげようじゃないですか。
かつて千葉ロッテマリーンズは球団職員が企画した「グラウンドでお花見を」というコンセプトのイベントで、試合途中に大量のピンクの花吹雪をグラウンドにまき散らし、その結果試合が長時間中断して敵チームの王監督がブチ切れるということがありました。
しかーし、その最大の被害者の一人でもある(すげえインターバルの後に投げる羽目になった)先発投手の清水直行投手は「そこで文句を言ったらスタッフが今後面白いアイデアを実行できなくなる」という思いから、一言も不満を言わなかったと聞きます。
そのような寛大な心を我々ラグビーファンも持とうじゃありませんか。今回しくじった日テレ社員Aくんだって、ワンフォーオールのワンの一人ですよ。
さて、ここまでが長すぎる導入部分(笑)。
この騒動の発端となった「ラグビーはルールがわかりにくいから盛り上がらない」という論に、ワタクシは大いに異議を唱えたいのです。
んなもん、わかんなくたってどうにでもなる!
ラグビーの面白さってのはデカい人がドーンといって確保したボールをちっちゃい人がピャッとさばいて、それを足の速い人がギューンと走ってトライを取るという、そういうことだと思うんですよね。
自分は地方開催の試合などでは「今日初めてラグビー見る人います?」と聞いたうえで「細かいルールなんてわかんなくていいので、僕が『ここ盛り上がるとこです』って言ったら盛り上がりましょう」というアドバイスを送るようにしております。考えるな、感じろ、のブルース・リースタイルでありますね。ノッコンとかスローフォワード程度は解説しますけどね。
自分がルール説明と聞いて思い出すのはCOCOの『はんぶん不思議』の導入部分の歌詞。河川敷で草野球を見ているとき、聞きたくもないルール説明を聞かされた女が相手の男にキレるという内容であります(大意)。
世の男性諸君、そういうもんなんですってよ!!
なので「セクシーラグビールール説明動画問題」に話を戻せば、アタスに言わせりゃ「ルールを理解することがラグビー人気回復につながる」という認識がそもそも間違っているのです。かつて晴れ着姿で日本選手権を見に行ってた女子大生が、みんなラグビールールを熟知していたか?って話ですよ。
で、さらに日テレ社員Aくんに追い討ちをかけるならば、僕が思うあの動画の一番の問題は、あれを見てもルールがさっぱりわからない、という点。それに尽きるではないかと。
なので、彼にはぜひ今回のマイナスを払拭するような、別コンテンツによるリベンジを期待しております。「ばーいがーえし! ばーいがーえし!!」(by近鉄団長)でありますよ。
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