当時はラグビーの試合を観に遠征するなんて思いもしていなかった自分。そして会場で秩父宮や砧のグラウンドで顔見知りだった応援団の人に「応援リードやってくんない?」と言われ、面白半分で「いいっすよ!」と引き受けたそのときから5年以上が経過し、今や遠征だからといって休むなんてことは思いもしないほどに、公式戦ほぼ全試合に駆けつける応援野郎となっているわけです。
なぜそんなことになっているか?とよく聞かれるのですが、正直よくわかりません。ただ、自分にとって大きかったのが、初めて応援リードをした試合で、自分の送った声援が背中を押したんじゃないかと勘違いするほどに、選手が闘志を前面に出した素晴らしいプレーを見せてくれたということなのであります。
しかし、そんな鬼気迫るプレーでも倒せなかった相手、それが自分にとってのサントリーなのであります。
ラグビーファンのみなさんであれば、ここ数年、いやそれ以上の期間にわたって、トップリーグは限られたチームしか優勝していないことをご存知でしょう。その中でもサントリーは有名選手がずらりと並ぶ、強豪中の強豪でありましょう。しかしですね! 特定のチームがずっといい思いをしていたということは、裏を返せばそれ以外のチームはずっと泥水をすすり続けてきたということでもあるんですよ!!
今シーズン後半、グループAが優勝をかけた戦いを繰り広げている中、我々グループB勢はリーグ降格の危機を背にしながら、熾烈な戦いを展開してきました。それが生ぬるい戦いであったなどとは言わせません。死力を尽くし、かすかに見える光を目指したサバイバルレースが如何に厳しいものであったかは、先週のワイルドカードトーナメント1回戦のグループB勢3勝1敗という結果、さらには負けはしたもののサントリーと互角に渡り合った近鉄さんの奮闘ぶりでおわかりでしょう。
かたや対戦相手であるサントリー。恨みがあるわけではありませんが、「プレーオフ進出を逃した屈辱」「日本選手権は、順当に行けば準決でパナ」とかいうネット上での書き込みなどを見ると、「“屈辱”なんて言葉、そんな甘っちょろいところで使ってんじゃねえ!」と思ってしまうわけですよ。
今シーズンのファーストステージでの対戦結果は26-38。
http://www.ricoh.com/ja/rugby/news/game/2014-2015/20140916.html
しかしその内容は、0-24と一方的な展開だった前半から、後半は互角以上の戦いを見せ勝ち点をもぎ取るという、我々にしてみれば「行ける!」という手ごたえしか感じないものでありました。前半の失点は3連敗中というチーム状況から来るプレッシャーや、サントリーという名前を意識しすぎて自分たちのプレーを見失ったことに起因していたように感じられました。でもですね、今のチーム状況から考えれば、我々はサントリーと対等に戦えるポジションに立っているのだと断言してしまいましょう。我々には、グループBという戦場を首位で通過したという自信とプライドがあるのです!!
かつて、ドラマ『スクールウォーズ』で森田光男は言いました(4分10秒あたりから)。「悔しいです! 今までは負けるのが当たり前だと思ってたけど……ニヤついて誤魔化してたけど……今は悔しいです。チクショーー!!」
さあ、その悔しさをぶつける試合が来ましたよ。いつまでも同じチームが勝ってしまう日本ラグビーではつまんないじゃないですか! さあ、本当の“屈辱”というものが何たるかを、相手に教えてやろうではありませんか。
ここ数シーズン、ブラックラムズは「ワイルドカード」の壁にはね返され続けて来ました。ここはいっちょ、「サントリー」という壁と合わせて、ドドンとぶち破っていこうではありませんか。それだけの実力が今のチームにはあると、自分は信じております。そして必ずや、「下剋上」の波を、停滞していた日本ラグビー界に起こしてやりますよ。
さあ、歴史の変わり目を見たいヤツは花園に! 太平の眠りを覚ます太鼓の乱れ打ちじゃーい!!
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